サトカズの片割れがつづる設計の日常
by satokazu_n
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名もなき建築
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所用のため、ある地方都市へいってきました。上の写真はそのある街のひとコマです。トラバーチンと思われる品のいい石を使った外壁。抑制がきいたデザインが街角に気品を添えています。目立たないけれども確実に存在しているというバランス感覚に、設計者の力量を感じたりもするのですが、それはともかく、今回はその建物の通用口に上につけられた小さな庇(ひさし)に引きつけられました。

d0138618_9355363.jpg


これがその庇(ひさし)です。一見、何の変哲もないものに見えるのですが、それもそのはず既製品をそのまま使っています。普通は、こういうところもしっかりとデザインしたい、既製品なんて使いたくないと思うのですが、あっけらからんと既製品がついています。そこにまず眼がいくのですが、その既製品が上手く全体と呼応していい雰囲気をかもし出しているところに、とても驚かされました。ちょっとクラシカルな、見ようによっては建築家の村野藤吾さんを彷彿とさせるところが何とも味わい深い。トラバーチンのクリーム色と錆びたアンバー色の相性もいい。

こういう選択や判断、バランス感覚は案外きわどく難しいと思います。イヤリングやバッグの目立たない金物(例えばチャックのツマミなど)、目立たないけれども大事な部分ってありますよね。デザイン的に頑張っても効果は薄いのに予算はふくれあがる。反面、手を抜くとすぐに全体を損ねてしまうような、熟練を必要とするのにあまり評価されない部分・・・。あとから誰かが勝手につけちゃって、仕上げやデザインにかけた情熱も予算もすっかり台無しになってしまっている不幸な例はよくみるのですが、こういう風景を見ると、よくぞやったと感心してしまいます。

d0138618_936652.jpg


この写真は件の通用口の横の窓の装飾です。これがあることで建物全体に表情や個性が生まれています。表情や個性があることで、心を通わせることができる、人に近い存在になるように感じられて、いいなあと思いました。

帰って来てすぐにこの既製品を調べましたが、廃番の様子。
アルバイザーよ。何処へ。
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by satokazu_n | 2009-02-14 10:27 | 今日このごろ
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