サトカズの片割れがつづる設計の日常
by satokazu_n
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間取りの基本—「動線」3
■ 動線には幅がある( 動線の基本−2 )

 動線といっても鉛筆の線のようにひょろっとした線ではなく、一定の幅というものを持っています。動線というのは具体的には人などの歩く通路を指す言葉ですから、当然といえば当然ですよね、ではどれくらいの幅が必要が、というと案外奥が深いものです。

□ 45センチ

大人の肩幅のだいたいの寸法。身体をやや斜めにして通ることになると思います。感覚的には、「通ることができる」、といった表現になるのかな。実用的には納戸のなかや食品庫、ウォークインクローゼットの通路部分などがこの寸法。

□ 60センチ

何かに触れずに正面を向いて歩くことの出来る最小寸法。感覚的には「通ってもいい」といった感じ。ただし人とすれ違うことは出来ないし、通路としての最小寸法だから窮屈な感じはぬぐえない。両側が壁だとするとかなり狭い感じがすると思います。倉庫の通路部分とか、家具と家具の間とか、使う人が限定された部分に使う寸法です。

□ 75センチ

一応、通路かなと思える最小寸法。木造住宅の廊下の最小寸法はだいたい78センチですから、よく見かける住宅の廊下程度といえば思い当たりませんか。大きな部屋の通路としてはまずまずの寸法でしょう。ただし一人で歩く通路になりますから、すれ違うことを想定すると不便です。また、大きなものを運ぶのも難しいでしょう。そういうことを考えて計画していくことが必要です。

□ 90センチ

ややゆったりした一人用の通路です。なんていったって理論的には二人分の肩幅があります。すれ違うこともできるかな、という気分にはなります。メーターモジュールの木造住宅の廊下(約85センチ)はこれくらい。一人が使うにはややフォーマルな面持ちがうかんでくる寸法かも知れません。

□ 120センチ

通路最小寸法の60センチの2倍ありますから、人とすれ違うことができるようになります。ものを運ぶのも楽に出来ますし、住宅の通路としてはゆったりとした寸法といえます。

□ それ以上・・・

二人で並んで歩ける寸法とか、二人でならんでもすれ違える寸法とか、寸法によっていろいろな場面が連想できると思います。人は無意識にその場所の寸法からそこで行われる場面を連想しています。狭いと個人的な空間に、広がるにつれフォーマルな空間に感じられるのはそのためです。いろいろな寸法を感じてみましょう。

 この一定の幅を持った動線が部屋や機能に応じてずるずるっと広がり、動線以外の部分に機能が満たされ、一つの部屋や。建物の間取りが出来上がっていきます。


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by satokazu_n | 2009-04-03 12:14 | インテリアプランニング
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