サトカズの片割れがつづる設計の日常
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船越桂ー「夏の邸宅」展
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先週、東京都庭園美術館で行われている彫刻家の船越桂の展覧会「夏の邸宅」展にいってきました。会期は来週の23日まで。

東京都現代美術館で行われた展覧会以来、ちらちらと作品を拝見してきたものの、以前の静謐で穏やかな雰囲気からすると、神話的な面持ちの飛躍に驚かされました。とはいっても船越さんらしさに落ちついてしまうあたりのジレンマもあり、やはりきれいすぎなのではないか、というところに自分では落ちつきました。私ごときが何を言うかと自分でもそう思うのですが・・・

さて、東京都庭園美術館、つまり旧朝霞宮邸の空間と船越さんの彫刻の競演ですが、これは見事としかいい与がなく、一見の価値があると思います。最近の作品になるほど彫刻の目線は上になるので、かなりシンボリックで空間に映えます。そこで実際使用することを想定すると、もの凄い雰囲気です。窓は閉ざされているので、濃密な内面世界が展開しています。アールデコ様式の内装もぴったりで、神話的な世界にとけ込んでいます。

反対に初期の作品は、彫刻の目線が人の目線に近く、ぱっと見には人ごみにまぎれてしまいそうです。事実、2階ホールや、1階庭園側展示室など、人と彫刻が解けてしまい。人が彫刻に見えてしまうという面白い現象も目の当たりに出来ます。

庭園美術館にくるたびに何か発見出来ないかと鵜の目鷹の目なのですが、今回は1階と2階の建具枠の違いを発見。1階の建具枠は縦枠が幅広く、上枠が細い。2階はその逆で、上枠が幅広く縦枠が細い。1階がやや剛直に格式張って見えるのに対し、2階は垂直性が強調され繊細な雰囲気になっています。そのほか壁クロスの貼り際のモールなど面白さ満点です。おかげでかなり歩くはめになりました・・・

というわけで、お時間ある方は是非ご覧下さい。
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by satokazu_n | 2008-09-18 10:09 | 展覧会
現地調査会 in 鎌倉
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いやー夏い暑でしたね。
一ヶ月ほど書き込みが途絶えまして申し訳ありませんでした。

先日、あるコンペの現地調査会のため鎌倉にでてきました。たいへん景色の優れたところで、いい提案があるのではないかと期待しています。写真はそのときのひとコマです。もの凄い暑い日で、久しぶりに夏がもどったと感じたほどでした。最寄り駅から現地まで15分ほど歩いたおかげで、汗が吹き出して止まらず、しばらく朦朧としてしまいました。今思うと日射病の一歩手前だったのかな・・・

このコンペについては規模設定にやや難があって、参加するかどうか迷っているのですが、例によってコンペの性質などについて書き込みしたりしています。全く無駄な労力なのですが、一応こちらにも描いておこうと思いました。

コンペというのは良くも悪くも市場主義的な側面があって、競争が悪弊(失敗)を生むことが多々あります。善意悪意を問わず「概算見積もり書」が正しいという保証はないし、その区別も知識のない方には難しいと思います。もし実現性や精度を重要視するのであれば、それなりの知識を身につけられるか、借りてくるか、何か考えた方がいいと思います。

あるいは、コストだの構造だの法規だのといった判断不能なものは取り払って提案の魅力だけで判断するというのもひとつの方法だと思います。設計者個人のデザイン力や表現力、センスといったものは嘘がつけないし、予算があろうがなかろうが、設計者の能力からは逃げられない。それに、そもそも提案に夢がないのでは家を建てようなんて思わないのではないですか?

現実的な、冷めた視点に立ちながらも夢うつつに戯(たわむ)れるのが、依頼者の正しい遊び方(選び方)なのかなと、思うことがあります。


やはり依頼者は独自に防衛策をもっていないと有効な提案は選べないのではないか、同時に夢を失ったのではコンペを行うという利益が少ないのではないか、と考えています。それで最後の文章になったわけです。少々カッコつけ過ぎですか?

蛇足ですが、この問いの次のコメント(他の建築家の方)について、レスをこちらに書きます。質疑BBSの範疇から外れるし、あまりそういう議論を盛り上げても邪魔なだけなので、場外コメントお許しを。

コストを決めるのは建築家ではないと思います。お施主さまの予算と要望する大きさや間取りを実現するのが建築家の使命ではないでしょうか?。


と最後にあるのですが、ビジネスマンの考え方としては素晴らしいし、疑問の余地がないのですが、建築に携わる立場からみると全部逆なのです。原則論として言い換えれば・・・

「お施主様に相応しい場所、敷地、規模や形態、コストなどを考え、ご理解頂けるようご説明をし、実現に向けて最大限の力を発揮するのが建築家の使命ではないでしょうか?」


となるというのが私の考えです。いかがでしょう。大きさや間取りを考えるのがお施主様の役割だとしたら、建築家は何を考えるのでしょうか?お施主様の要望や敷地を理解して、大きさやかたちを割り出し、コストを算定するのは建築家の能力ではないのでしょうか。むしろ、「このようなものが必要だ」と、具体的なかたちを提示して、理解を取り付け、技術的な困難を解決するなど、積極的に環境を変化させていくことの方が「建築家としての使命」という表現に相応しいと思うのですが。いかがでしょう。

それに偽装問題のことを考えると、「お施主さまの予算と要望する大きさや間取りを実現」することを重要視するのはいかがなものかと思うのです。

と威勢のいいことをいっても、私はしがない設計者にすぎませんので、志だけは高く、物腰は低く、「実るほど頭を垂れる稲穂かな」という状況に憧れています。秋ですね。
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by satokazu_n | 2008-09-09 10:28 | コンペ雑感