サトカズの片割れがつづる設計の日常
by satokazu_n
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仁風閣(鳥取県・重要文化財)-2
それでは仁風閣のなかへ。
とにかく窓装飾や額縁、家具調度類の充実に驚くばかりでした。
この建物を大切にしている気持ちが伝わってくるようです。

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エントランス上部の照明と、柱頭の装飾。

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1階展示室、お庭に面した大きな窓のカーテンまわり。しっかりと設えられている。何事かただ者ではない雰囲気に気づき緊張。展示物以外は撮影可とのことだったのですが、恐々とシャッターを切っています。

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同じ窓のカーテンボックスと照明。これらの大部分は保存されていたものを使用している様子。

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マントルピースと大きな鏡。お約束の組み合わせである。これにキャンドルと時計、または東洋磁器などが飾ってあればパーフェクト。そんな情景が容易に想像できる。

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装飾の詳細。

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トイレの前のブラケット照明。さりげなくでもしっかりとデザインされている。


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# by satokazu_n | 2010-06-03 16:43 | たてもの見学
仁風閣(鳥取県・重要文化財)-1
鳥取市は久松山のふもとに建つ仁風閣へいってきました。

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この日はあいにくの雨ではありましたが、和らいだコントラストの白い外観というのも絵になります。どことなく現代の建築家リチャード・マイヤーがつくっていそうな気配ですが、赤坂離宮や表慶館などを設計した片山東熊(1854~1917)と鳥取出身の橋本平蔵(1868~1915)がかかわったフレンチルネサンス様式の洋館です。竣工は1907年(明治40年)。

それにしても正面の松がみごとです。新緑の残ったいい色と千両役者のような立ち姿がすばらしい。
洋館と日本庭園の松がこれほどひきたてあっている例を見たことがない。

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玄関庇の見上げです。垂木や柱飾りなど控えめながらしっかりとデザインされている。

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窓まわりの意匠です。窓上の破風は小さくさりげない。1階2階を分ける幕板もわずかな陰影を与えるのみとなっている。

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窓台の意匠も小さく可愛い。基壇(ベースメント)も同様。あまり部分を強調しない戦略らしい。外観を見直してみると建物のボリュームは角砂糖のような四角形に見える。どちらかといえば屋根の存在感のほうが強調されているような気がするのだが・・・これは和風建築の考え方ではないか。


冷静に考えると外観はどことなくお城の天守閣のようなイメージを感じる。石垣(は無いのだが)の上に白い壁面と翼を広げたような屋根。シャチホコのようにみえる煙突とクラウンの意匠。西洋館ではあるもののイメージの中心は和風のよう。強烈な和のイメージをもつ松とマッチするのはこのあたりに秘密がありそう。

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さてなかへ。エントランスホールです。

・・・とりあえず今日はここまで

仁風閣のホームページはこちら
http://www.tbz.or.jp/jinpuukaku/


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# by satokazu_n | 2010-05-26 12:15 | たてもの見学
鴫立庵(しぎたつあん、大磯町)
神奈川県大磯町の名所旧跡の一つ、鴫立庵です。
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閉館時間が過ぎていて中を見ることができず、外観のみ。江戸時代の初期(1664年)に小田原の崇雪の建てた庵で、現在は日本三大俳諧道場の一つと言われているようす。

 こころなき 身にもあわれは しられけり 鴫立つ沢の 秋の夕暮れ

という歌を鎌倉時代の歌人・西行が詠んだ地として有名。
また湘南という地名発祥の地との石碑もあり。

それはそうとして、外観を見ていてふと気付くのは「窓」と「壁」がみえないこと。
見えるのは茅葺の屋根と門、塀くらいなもので、しかもそれらはかなり小さい。
普通窓のない外観というものは威圧的な、幾分ネガティブな印象になるのだけれど、
こういった建物にはあまりそれを感じない。
もちろんそういう設計をしたのだろうけれども。

それから門の屋根瓦をのぞいてほぼすべて植物性の材料でつくられている。
なおかつ周囲の青々とした葉を茂られている木々でさえこの建物の材料と同じようなもの。
視界全体が「植物」という素材で覆い尽くされているといってもよい。
こうなると逆に別の素材を使ってみたくなるのが心情というもの。
この手のものは近景と遠景がまるで違う印象を与えるよう微妙な操作があるもの。

入れなかったせいか妙に疑い深くしげしげと眺める。

とはいえ、素材の混乱をどう解消するか、というのは現代的な悩み。
すくなくとも見え掛かりを何とかする必要はあるのだろうな。

今度来るときは中も拝見させていただきましょう。

開庵時間:9:00~16:00
休庵日 :年末年始
入場料 :大人100円 子供50円


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# by satokazu_n | 2010-05-20 11:45 | たてもの見学
旧島崎藤村住宅―静の草屋
神奈川県大磯町にある島崎藤村が晩年を過ごし、終の棲家となった住宅を見てきました。
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平屋の小さな建物です。説明は下記を参照。ちょっと楽を致します。

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外観に見える塀の向こうに藤村が非常に気に入っていたという書斎があります。

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四畳半に床の間かついた小さな部屋です。(左手に床の間)
南側にひらけた障子の向こう(撮影位置の背面)には、これまた小さいけれどもきれいな庭が広がっていて、とても心地良さそう。藤村が気に入っていた木や草、石などに囲まれています。
塗り残しの窓(下地窓)が横長にとってあって、水平に視線が広がるのがいい感じ。

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下地窓から書斎をのぞいています。
四畳半といってもきちんと設えられているのでとても広く感じる。
建具の高さが1800を基本としているので、
今の住宅と違って小さなスケール感が強調されて見える。
ミニチュアの家を見ているような気分。
個人的にはこちらのほうが馴染みはいい。

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書斎から見える石と苔。
石は海岸の砂に洗われて小さな穴がいくつもあいています。一つの穴に一つの世界。

よく手入れされたお庭で気持ちよかったです。

こちらの住宅は係りの方のお話も面白いです。
またまた閉館時間ぎりぎり。というかすぎてた感じ。
よいものを拝見いたしました。


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# by satokazu_n | 2010-05-13 11:42 | たてもの見学
旧多摩聖蹟記念館
東京都多摩市桜ヶ丘公園内にある旧多摩聖跡記念館です。
明治天皇が兎狩などにたびたび訪れたことを記念して建てられた建物ということで、現在はギャラリーとして一般に開放されている様子。すでに閉館時間となり中は見れませんでしたが、カフェもあるようなので何かの機会にまた来てみたいと思います。

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設 計 :関根要太郎(1889年~1959年、41歳)
竣 工 :昭和5年 1930年
構 造 :鉄筋コンクリート造1階建て
所在地 :東京都多摩市連光寺5-1-1(都立桜ヶ丘公園内)
入館料 :無料
開館時間:4月〜11月 9:00〜16:30
    :12月〜3月 10:00〜16:00
休館日 :毎週月曜日
     4・5・10・11月は第3月曜日のみ但し、国民の休日に当たる場合はその翌日年末年始

小田原文学館でみた洋館の主でもある田中光顕が中心となり建設されたとのこと。
聖蹟桜ヶ丘の地名の由来になったのがこの建物らしい。
建物わきの看板によればユーゲント・シュティールとセゼッションの影響がみられるとのことではあるが、個人的な印象では古典主義とスパニッシュの影響を感じるのだけれど、いかがなものでしょうか。
しっかりと補修されていて古さを感じないせいか、何だか物足りない気分。それでもヴォリュームデザインには古色蒼然としたものがある。老人の厚化粧といっては失礼かな。





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# by satokazu_n | 2010-05-05 12:35 | たてもの見学