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サトカズの片割れがつづる設計の日常
by satokazu_n
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静嘉堂文庫―岩崎家霊廟
今日は久しぶりにゆっくりすることができた。
どこか行こうということになり二子玉川にある静嘉堂文庫美術館に行ってきました。
ちょいとあっさりめですが、とりあえず更新。

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静嘉堂文庫―岩崎家霊廟_d0138618_0124041.jpg



庭園の梅が見ごろを迎えていました。

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# by satokazu_n | 2011-02-28 00:15 | たてもの見学
yuki
帰宅しようと外へで出ると盛大に雪が降っていた。
湿り気を帯びた春の雪だ。
ぐずぐずと沈む足元が懐かしく、また楽しい。いつもとちがう電車を乗り継いで帰宅。雪の夜はとても静かだ。

鍋に火をつけてテレビを見ると、日曜日の夜中に聞いていた「夜の停車駅」のような曲が忍び寄ってくる。アンナ・モフのヴォカリースを思い出す。こんな日は不断しないことをする日なのかもしれない。更新をする。

元気?


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# by satokazu_n | 2011-02-15 01:06 | 今日このごろ
第五十七回日本伝統工芸展の感想
先日、日本橋三越で開催された第五十七回日本伝統工芸展をみてきました。

詳細はこちら http://www.nihon-kogeikai.com/KOGEITEN.html

ここ数年、開催されるたびにうかうかと足を運んでいるのですが、今年も例年どおり(?)最終日に見に行ってきました。もちろん素人の感想なのであてにしないでほしいのですが・・・焼き物よりも木竹工や漆工のほうに見るべきものが多かったような感じがしました。

いつもおもうことですが、ものだけがずらっと展示されていたとして、その中から受賞作品を自分が選べるのかな、という気持ちになることがあります。審査員の心象におもねるわけではないのですが、それなりに玄人の見立てと自分の判断の違いくらいは分かっていたいと思ってしまいます。

今風にいえば「人は他人」と言い放ってしまえばよいのでしょう。でもね。これまでの経験からすると、経験を踏めば踏むほどある一定の判断基準が出来てしまう。知らない人がみると、全くわけがわからんチンプンカンプンなのに、何度か経験していくとどうしても「コレ」になる。

その「コレ」を確認しに行くのが僕にとっての伝統工芸展なのだと思っている。

そんな僕にとって今年の日本伝統工芸展はややほっとする感じがした。日本工芸会総裁賞を受賞された磯飛節子さんの重ね六つ目盛籃「水鏡」、日本工芸会奨励賞をとられた宮本貞治さんの栃拭漆流紋飾箱は、なるほどねという気持ちになれた。

それはそれとして他に面白かったことが二つあって、一つは染色や織りなどの和服が面白いと思ったこと。もう一つは若い木工の職人さんらしき青年が見に来ていて、それはそれは熱心に見ていたこと。文字どおり食い入るようにベターっと張り付いて見ている。あんまり面白いので知られないように後をつけてしまった。ちょっと恥ずかしくもあったが、彼と同じ格好で見てみると、なんとなく何を見ていたのかが分かったような気になって、さらに面白くなってしまった。変な奴が一人増えたわけだ。

きっと彼の頭の中では身体を動かして実際に木を削ったり組み立てたりする感触がしているのだろう。その音や香りがこちらまで伝わってくるようだった。



帰りに相方と早矢仕ライスを食べた。

またしばらく忙しくなる。


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# by satokazu_n | 2010-10-16 23:25 | 展覧会
スペイン・リアリズムの密度 磯江毅展
だいぶ間が空いてしまいました。
忙しくはしていてもあいた時間を利用して展覧会などに足を運んでおりました。
その中からいくつかを紹介したいと思います。

まずは平塚市美術館でみた「スペイン・リアリズムの密度 磯江毅展」

詳細はこちらを参照
http://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/art-muse/2010205.htm

写実的な表現。透明感のある画面に並べられたモチーフが宗教的な雰囲気を醸している。
いっけんするとそんなかんじなのですが、よくみるとその透明感ゆえに別のものがじんわりとみえてくる。そんな奥行きのある体験が面白かった。

写実的な絵というのは、ともすると「わぁ写真みたい。じょうず―」などという感想で終わってしまいがちなのだが、その透明さゆえに浮かび上がるものもある。

たとえば画面の汚れ。よくみると画面にシミがついている。10センチくらいの丸い輪のようなシミ。まるっきり気がつかなかった自分に驚くのだが、コーヒーを飲んだ後テーブルに残るしみのようにも見えるし、天使の光輪にも見えるといえば見える。普通、どのようなものであれ画面の上に存在する以上は、作者の意図、として理解するほかない。ではそれはなんなのか。透明な、写真のような絵の上にさらに透明な何かがあるようなきがしてきてしまう。

そんな磯江毅さんの絵をみているうちにだん深みにはまり2回3回と見直す羽目になった。

絵のタイトルカードにちょっとしたエピソードが書き込まれていて、たとえばモデルに使っていたブロッコリーが途中で食べられてしまい急きょ似た感じのブロッコリーを見つけて描いた、とか。大したことではないけれど、そんな一文から絵の世界にすっとはいっけいける。キュレーションの妙といっていいと思う。それに観覧料がとってもお安い(200円)ので助かりました。無料で遊園地に行ったような気分。

高橋由一の「鮭」のパロディーと晩年の闘病中の自画像と絶筆が一つのコーナーに納まっているのをみて、不思議な感覚を持った。磯江毅さんの人柄とみるべきか、人生の面白さとみるか。


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# by satokazu_n | 2010-10-09 12:22 | 展覧会
東京造形大学附属横山記念マンズー美術館
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いつからそこにある?

と問うてみたくなる建物ですが、1994年に開館した東京造形大学附属横山記念マンズー美術館です。洋館や近代建築というカテゴリーにも入りませんが、それらにも勝るとも劣らぬ古さ。中世の城のよう。横浜線相原駅からスクールバスで5分程度、東京造形大学キャンパス内にこの美術館はあります。緑の濃い山懐にひっそりと建っているという印象。

外壁はわずかに内側に傾けられ、そのため石の塊のような印象を造っています。外壁の上端、エントランスのメダリオンの下あたりにわずかな段差があるせいで、何かフタのようなものをかぶせているような印象をもつ。巨大な石の鍋とフタ。

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外壁の仕上げ材というよりも礎石造を思わせる石。御影石(?)の小叩きだろうか。

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縦に引き伸ばされ、深くえぐられたたエントランスポーチ。
見返すとアーチとガラスのシリンダー(磯崎新さん設計)がみえる。

内部も重厚な雰囲気。素材感のあるざらざらした仕上げの壁と細かなアップダウンなどで触感の楽しめる内観でした。
エントランス入って正面の小部屋には背の高い彫刻作品が展示してあり、上からは和紙を通したトップライトの光がこぼれてきています。和紙は滴をたらして出来た丸い斑の入ったものの様子。二つある展示室の壁にはそれぞれ一つづつスリット状の開口部があり、ここから入る光が緊張感を与えているようでした。白井ファンならあのスリットね、というのかも。

色のある空間を相手に作品展示は大変そうなきもするのですが、小旅行というような気分さえするところまで来たからには、ある程度こってりしたものの方が来た甲斐があるというものです。

東京造形大学附属横山記念マンズー美術館_d0138618_1033534.jpg
詳細については東京造形大学HP内(下記アドレス)に説明と内観の写真があります。
http://www.zokei.ac.jp/zlibrary/museum.html

ジャコモマンズ―の彫刻もはじめて(だと思う)みました。
力強い造形に気をひかれたので、少し調べてみようと思います。
# by satokazu_n | 2010-08-12 11:14 | たてもの見学