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サトカズの片割れがつづる設計の日常
by satokazu_n
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建築家とは、設計者とは?
d0138618_823516.jpg

ある建築家のオープンハウスにて
植栽まできちんとしていると、いいですね。

ところで、建築家ってなに?とか設計事務所とは?といった話をたまに目にするのですが、ご多分に漏れず僕も一度はそういう話題に触れておいた方がいいのかな、と、考えるようになった。原則論からはじめると・・・

建築家、設計事務所
建物を設計するところ。つまり、どんな建物がよいか考え、表現する人

工務店、ハウスビルダー
建物を施工することろ、つまり、建物を実際につくる人

ハウスメーカー
建物を販売するところ。つまり、建物を売る人

個人的にはこういったところだろうか。これが各者、各業界の立ち位置だと思ってほしい。工務店でもハウスメーカーでも設計という行為自体は必要になるし、建築家といえども営業行為は必須である。工務店さんなのに設計事務所顔負けの設計を誇るところもあれば、建築家という名称も安売りされている傾向があるので、実情としてはぼやける傾向はあるのだが、間違ってはいないと思う。

話を戻すと、建築家や設計事務所とは建物や住まいを考えるところなのです。具体的にいえば、クライアントや敷地や、その他の状況など様々な条件を収集整理して、検討を加え、「すべてを見渡したときに一番そこに相応しいものはなにかなぁ」、ということを図面や画や模型、言葉や文章などによって表現し、結果としてクライアントや行政機関やその他の支持を得るのが仕事になります。

ちょっと複雑ですか?
# by satokazu_n | 2008-06-02 10:19 | 今日このごろ
千葉の二世帯住宅
千葉の二世帯住宅で僕が予想した規模は45坪でした。どういう計算かというと・・・

まず総予算から設計監理費を控除し、実質建築費を求めます。正確には設計監理の範囲外の登記や保険、引越代を引く必要があるですがそれをやっていると誤差が大きくなるので無視します。実質建築費の計算式は以下のとおりです。

実質建築費 = 総予算 ÷ ( 100% + 設計監理費料率10% )

となります。

次にプロジェクトの個別的要因を考えます。増価要因(メリット)と減価要因(デミリット)を想定してみるという作業です。ある程度の規模が見込まれるので、規模のメリットが想定されます。ただし残念ながら金額はよくわかりません。統計的な数値といっていいかもしれない。

次にデメリット。完全分離型の二世帯住宅のため、一戸建ての住宅と比較して玄関や階段、洗面や浴室、トイレ、キッチンなどの水回りのための費用がひとつ余計に必要になります。それから計画内容にもよりますが、外構費を余分に見込む必要がありそうなどなど。

それらを勘案しながら過去の実績などを参考に120万円の増分を計上。実質建築費から控除します。これ以外に、細かく予測をたててプロジェクトのコスト体質を把握することも重要で、これが設計をしていく上でのひとつの要素として機能し続けることになります。

それから想定坪単価は住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)の統計値(注文住宅のH18全国平均値)を参考にして69.1万円/坪なのですが、多少おまけして68万円/坪とします。このあたりがコンペ(競争)のアヤです。(笑)それから坪単価という考え方の不自然さというものでもあります。実質建築費を坪単価で割ると規模が求められます。かなりアバウトな計算ですが、設計開始時点としてはこれで十分です。

さて、そうして出てきた45坪という数値。クライアントのご要望は50坪以上となり5坪分は少ないのですが、クライアントの予測もまあまあかなと思ったりします。(つまりもっとひどいときもあるということ)そこで45坪から50坪あたりを設計スタディを進める上での目標にします。

もっと派手にデカイものを設計すれば、当然、クライアントの受けもよくなって採用率もぐっとアップすると考えられますが、実現可能なものを適切なクォリティで提案するという方針なので、そういうことはしないのです。しかもコスト的にはこれでもやや心配な気持ちがあるくらいですが。

これでプロジェクトの規模算定がすみました。
次はもう少し具体的に設計に踏み込んでいきます。
# by satokazu_n | 2008-06-01 08:05 | コンペ雑感
千葉の2世帯住宅
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写真は豪徳寺の民家です。

「LDKは25帖以上で・・・」といった表現が住宅コンペの要望欄にはよくみられるのですが、それに見合った予算があるとは限らないわけで、提案する側にとってはこの要望をどうするか悩むことになります。

材料や建材のグレードを落としていって面積をつくり出し、提案を行うという例が多いようにも思うのですが、グレードを落としていった挙げ句に出来上がるものは建売り住宅そのものだから(そうでない方法もないわけではないけれども)、提案する方の個性を売り物とするコンペの体質となじまない。(ここにも提案者と依頼者とのミスマッチがあるんだけれど、それはまた後で。)よって個性的な表現をしながら見積もりだけは建売り住宅にしちゃう、ということになってしまうんじゃないかと、推測しています。

それでは正直に予算オーバーの見積書を書けばいいかというと、さにあらず。依頼者にとってはそんなの論外、とでも感じているのか、見向きもされないようです。なにしろ日常生活ではなんであれ値札がついています。価格は最初から明示されているので、建築コストのように不確定要素満載、というのは理解出来ないのでしょう。

予算条件は無視出来ないとするならば、当然ボリューム、いわゆる面積を削る以外に方法はありません。それに本当にLDKに25帖も必要か?という基本的な疑問もあります。極端にいえば、食事した後そのままそこでテレビなり、会話なりを楽しめば、リビングは要らなくなります。多分、LDKで12もあれば余裕でしょう。それで狭いと感じるようであれば、それは設計が下手なだけなんじゃないか。と、僕はそう思うのです。

広い、大きいものはお金があれば誰にでも出来る。ならばコンパクトに密実につくることを選ぼう、と。幸いなことに100帖であろうと2帖であろうと、四角は四角なのですから、大差ない。というかまったく同じといっていい。大きくても小さくても一部屋の設計にようする労力はかわらないのだし。

つづく
# by satokazu_n | 2008-05-31 07:30 | コンペ雑感
千葉の2世帯住宅
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写真は上野の国立博物館内にある法隆寺宝物館です。博物館に行った後はよくここで二人でぼんやりとしています。

さて、なかなか本題に入れませんね。コンペについてはいろいろ考えていることがあって、一言で済ませられないのです。お許しを。

結局今回の2世帯住宅コンペの問題点とは何かというと・・・設定予算と要望が合わないことと。敷地面積や形状はゆとりがあり魅力的であったことのふたつの点だったと思います。それに対して僕は、比較的小さな規模でも暮らしやすい住宅を提案可能であり、それを十分活かせるだけの敷地がある、というように受け取りました。

予算と要望が整合しないというのはよくあることで、そういう場合の方がほとんどといってもよいでしょう。たいがいのクライアントは安く広くと考えます。(とはいっても本気でそう思っているかの違いはあります)提案する方もそれはわかっていて、適当に見積もりを水増しするか、品質を落として「もしかしたら、こうであれば、できる・かも・シレナイ」という非常に怪しいものを出すわけです。したくてしているわけではなく、そうせざるを得ないのです。このメカニズムについてはまた後にします。

でも設定予算を守っても、きちんとした提案が出来るはずで、僕はそれを目標にしたいと考えています。その方法のひとつとして僕が取り組んでいるのが、小さな面積で大きな満足が得られるように細かく設計していくことと、それを理解して頂けるようにきちんと表現することにあるのです。

というわけで、まだまだ続く。
# by satokazu_n | 2008-05-30 12:23 | コンペ雑感
生誕100年 東山魁夷展
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少々前の話になりますが、生誕100年 東山魁夷展にいってきました。

会期終了間際の閉館間際でしたが、滑り込みセーフという感じで1時間ほど楽しむことができました。閉館間際になると、相当混雑したであろう会場も贅沢なくらいゆったりとした雰囲気で、写真の「残照」も独り占めにすることができました。

感想なのですが、やはり実物をきちんと見ることができてよかったなぁという気持ちでいっぱいです。実をいうとそのとき非常に忙しく、こんなところに来ていてはいけなかったのですが、東山魁夷の作品を一堂に拝見出来る機会はそう多くないであろうことや、以前から実物はいかにと思っていたこともあり、お運びとなったわけであります。それでご対面したわけですが、実物はやはりすごい。細かなマチエールや、均整の取れた諧調、みればみるほど細かなディテールが浮かんでくることなど、それから1枚の風景画の中に幾重にも織り込まれたドラマなどなど、観ていて飽きない。いつまでも観ていたくなる。絵の存在感もドンとくる。手に入るものなら手に入れてみたいと思わせるものが十分にありました。いや、眠い眼をこすりながら行った甲斐がありました。

生誕100年 東山魁夷展 | 2008年3月29日(土)~5月18日(日)

国立近代美術館の展示は終了しましたが、巡回展があったと思います。
もしよろしければどうぞ。
いいですよ。
# by satokazu_n | 2008-05-29 09:38 | 展覧会