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サトカズの片割れがつづる設計の日常
by satokazu_n
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メモ書き
先日提案したこちらのコンペですが、どうやら決まった模様。多分。この方ではないかと思いますが・・・

提案がオープンされたときに、これかな、と感じました。伸びやかさが違うし、トピックの展開も景気がいい。惜しむらくは実現性の面でやや弱い点があります。準防火地域で3階建ての建物になってしまうため、法規と意匠の調整は至難の業になるのでは。それは苦労と時間と予算(ほとんど予算)が解決するでしょう、けれども、この伸びやかさは失われないでほしいな・・・。トライ&エラー、テストバイランニング、イージーゴーイングで、マイウエイですか/

ちなみに私の提案はこれです。
敗軍の将、兵を語らずといいますが、何もないのは少々さびしいかも。
コメントお待ちしております。

なおこのエントリーは予告なく消滅する場合があります。あしからず。
by satokazu_n | 2008-07-03 19:10 | 今日このごろ
見晴し台ー雑感
見晴し台の結果は全ボツ、つまり採用案なしとなったことは昨日書いたとおりなのだが、その原因にはちょっと触れておく必要があると思った。この知らせを受け取ったときは打合せのための資料作成に必死になっていて、正直深く突っ込んできいてみることは出来なかった。所詮コンペなのだから仕方ない、といった感覚で簡単に済ませてしまったのだが、やはり迂闊というべきである。

話を反芻してみると、クライアントの予想が見事に外れたのかな、という考えに行き着いた。つまり、この敷地に建つであろう建物の完成像が提案者の方々とクライアントでは理解が違っていた、より簡単に言えば、もっと大きいものが出来ると思っていたのにこれだけなの、とか、こんなに必要なの、ということではないかと思った。よくある話である。設計者を選ぶ段階で実現性を精度良く把握出来るということは素晴らしいことだと思うのだけれど、少々薬が効きすぎるのだろう。途中でわかるよりは最初からわかっていた方がいいと思うのだが・・・

未確認のため、これ以上の推測はやめる。

コンペというのは双方向のコミュニケーションに見えて、実は厳然たる一方通行なのだと思う。対面して打ち合わせれば二言三言でお互いに納得してしまうことが、コンペでは大々的な手続きになってしまう。そのあげく件のようにすれ違うこともあり、つきあう方としてはその程度の失望と苦労は最初から引き当てておく必要があるといえる。
by satokazu_n | 2008-07-02 09:25 | コンペ雑感
7月ですね
更新ご無沙汰致しております。

日常業務に気持ちがいってしまってなかなか文章が思い浮かびません。
また書きたくなったら書くというスタンスでいこうと思います。
これから暑くなることでもありますし、無理は禁物、と。

見晴し台ですが、めでたくボツになりました。
昨日、担当者から連絡があり全ボツとのこと。
関係者の皆さま、強く生きていきましょう。

では、またの更新お待ちください。
(掲載待ち3作品あり)
by satokazu_n | 2008-07-01 15:56 | 今日このごろ
見晴し台ー平面図
見晴し台の1階ですが、敷地境界から500mm距離をとった上で、目一杯建物を建てているため、余りがない。そこで隣接した土地も使うことに。駐車スペースも道路側を利用して乗り降りし、(運のいいことに)西側の隣地は生け垣の続くアプローチとなっているので借景として個室の窓のために使わせて頂きました。低層の建物が多いため、隣家との間隔があると採光にも使えます。こうやって内外の関係がどんどん築かれてゆくのは楽しく思える瞬間です。

1階の面白さはそれだけではありません。よくみると玄関やそれに続く廊下、トイレが広くつくってあるのですが、お分かりでしょうか。かなり意図的にやっています。小さな家だから居室を優先しがちですが、それだと狭いだけの家になってしまいます。みんなの使う部分(共用部分)を広めにとって、ゆったり感を共有しようと考えました。

広さとは何かと考えるのですが、面積を知覚する量なのではないかと思います。当然といえば当然なのですが、この原則から住宅を考えると・・・家族のそれぞれが利用出来ない部分を最小限にすると、家族全体が面積を知覚出来る部分の総和は最大化することになります。したがって、独り占めする個室は最小限に、共有部分は出来るだけ充実すると、「知覚可能面積の総和」が最大化する=広く感じる、というわけです。

そういう原理で廊下やトイレを大きめにしているのですが、ただ大きくするだけでなく、収納などを設置して大きさと有効利用の両立をはかる努力もがんばっています。
by satokazu_n | 2008-06-23 23:43 | WH431-見晴し台
現われる山肌
岩手宮城内陸地震で被害にあわれた方々へ心よりお見舞い申し上げます。

内心穏やかでないのですが、身近には被害といえるような話もなくやや安堵してきています。地肌の見えた山並みをテレビで見るのですが、何とも恐ろしいばかりです。まだ被害の全貌が把握出来ていないため、今後の展開も心配です。

さて、本日は迫る締め切り、面倒な打合せ、楽しい催しと目白押しのため、ここまで
by satokazu_n | 2008-06-16 08:29 | 今日このごろ
2世帯住宅ーインテリア(子世帯)3
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もう一度、和室からの眺めです。
それほど派手な眺めではないと思うのですが、いろいろと操作をしています。

d0138618_12112046.jpg

A:畳の縁と柱の位置をそろえ、幅を細く調整しています。柱といっても構造材ではなく、部材的には建具枠というべきものです。
B,C,Dについては、3枚引きの障子の大きさと畳の目地、ダイニング側の壁の位置が揃うように調整をしています。
C:障子の敷居の位置とダイニング側の壁の位置の調整をしています。敷居と壁の平面的な重なりを少なくして、軽やかに接しているような印象を狙っています。
D,E:鴨居の出寸法を小さくしています。ここはもう少し検討をしてもっと目立たないように出来ないかと思っていますが、工夫し過ぎでかえって目立つということもあって難しい判断が必要です。広さを感じさせるのは床よりも天井の方が影響力があるのです。
F:ここも玄関との連続性というてんから鴨居を工夫して見えなくしています。

などなど、わざわざ説明するのは恥ずかしいですが、こんなことを考えながら日夜、図面をかいております。
by satokazu_n | 2008-06-15 12:26 | HC207-二世帯住宅
現地調査会というもの
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昨日は都内某所にて住宅コンペの現地調査会に参加していました。

現地調査会というのは、コンペの依頼者と設計者が計画敷地で直接お話をする催しのことで、依頼者の希望に応じて行われています。文字では伝わりづらい要望のニュアンスや依頼者の人柄、敷地の注意点、設計者側の思惑、感覚など、密なコミュニケーションを得られるまたとない機会になります。

最近は都合があわず出席していなかったこともあり、昨日は楽しみにしていたのですが、かなり盛り上がりのあるいい現調会になりました。近所の設計者とお会いすることもでき、挨拶ができたことも収穫でした。

依頼者の方の思い描く完成像と設計者の予想とは、往々にしてズレていることが多く、こういう機会を通して意見調整というかある種の感覚の共有をはかる方が、的が絞られてよいのではないかと考えています。

一般的なことをぽろっと並べただけで終わっている文章ですが、今日はここまで
現調会のあと恵比寿に行ったのですが、ちょうどそのとき大事件がおこっていたようで、家に帰ってきてびっくりしました。
by satokazu_n | 2008-06-09 08:39 | 今日このごろ
小さい家ほど住みやすいー最小限住宅考
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緑があると普通の家までが住みやすそうに見えるので不思議。
(なんの意図もなく撮った写真です。少々プライバシーの点で掲載をためらう気もありますが、思い切って載せちゃいます)

建築という分野には最小限住宅という論点があって、茶室に始まる意匠論だったり、住宅政策などの計画学だったり、小さいものほど価値があるという価値観などもあったりして、この最小限住宅は設計界に根強い人気がある。

茶室を除いたとしても、立原道造氏の週末住宅(戦前のお話)や増沢旬氏の最小限住宅(9坪ハウスの原型)だったり、鈴木成文氏の51-c型や黒川紀彰氏のカプセルハウス、最近では小泉誠氏の9坪ハウス、伊礼智氏の9坪の家などなど、文字どおり枚挙にいとまがない。なんとなく思いつくままに書いたのだけれど、やっぱりずいぶんあるな。吉村順三さんも戦後すぐに小さいのいくつかしていたようだし、池辺陽さんも最小限住宅をしている。趣向は違うけれども吉田五十八氏も自邸でやっていたと思った。

こんなに事例があるのも、日本では戦前から戦中にかけて経済統制令のため、家の大きさが制限されていて、戦後の物資の不足なども相まって大きなものは難しかった、という事情がある。事情は事情としても、条件が厳しいと設計者の工夫も生きてくるというもので、小さな空間を余すことなく使いきることで、密度はグンと高まり、ひとつのジャンルとして確立するまでの価値をもってしまうのだろうと思う。

そうそう、かのル・コルビュジエのカップマルタンの休暇小屋などつとに有名で、戦後の最小限住宅の熱を盛り上げたものもある。先日、六本木ヒルズ美術館での展覧会でも一部屋をそのまま再現していて、中に入るための長い行列ができていました。

あ、ちょっと文字数多すぎた。じゃ、また。
今日は六本木であるコンペの現調会へいきます。
by satokazu_n | 2008-06-08 08:48 | 今日このごろ
敷地調査ーいい土地には樹がにあう
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樹があると町並みが本当に落ちつく。住みやすそうな印象が安心感を生んでいる。
面積を優先すると、まず樹が切り倒され部屋がつくられるのだが、外部に心地よい空間がないと住み心地は格段に悪くなる。

ふと気づくと二世帯住宅が途中だった。もういいかなと思いながら、もう少しだから続ける。

建物規模が45坪から50坪というのはいいが、世帯ごとの配分と配置が問題になる。
まず配置で考えたことは駐車場と庭の配置のことだった。理想としては、まとまった大きさの大きな外部空間がほしいと思った。外部が豊かであればあるほど内部も豊かになってくれる。窓をあけて外を眺められれば、住まいの面積など関係なくなるからだ。車のアプローチは無用の土工事さけるために、現在と同じ位置、つまり敷地南東に設ける。それと隣接するかたちで、庭をつくり、庭の周りに家を配置することにした。

さて、次にそれぞれの世帯の配分です。経験的に約28坪もあれば4人家族がゆったりと暮らせるだけの家をつくることが出来ます。(これも外部に庭があるか否かによります)それから9坪の家という考え方も建築界には定評があって、9+9で18坪の家であれば、2人で暮らすに不足はありません。よって28坪+18坪=46坪を配分としました。

じゃ、また。
by satokazu_n | 2008-06-07 09:48 | 今日このごろ
敷地見学 no.212
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昨日公開になったコンペの敷地が、たまたま外出先の近くだったために見に行く。背割り長屋の一角になっている。なかなかすごい敷地でよくもこのような土地が残っていたものだと驚く。いろいろな事情が重なって残ったのだろうが、宝石や奇岩が出来るのと同じ現象かもしれない。

それはそうと、こういう道もいいもので、近隣とのコミュニケーションが取れれば住みやすそうにも感じられる。決して潔い感じはしないが(生活とはもともとそういうものだから)、人と敷地が非常になじんだ状態が展開している。さてどのような家が建つのかな。

自動車を考える必要のない住宅はほとんどないのだけれど、そういう状況はうらやましいものがある。自動車を持つというのは一種の社会政策でもあるのだが、人の空間と車の空間がうまくなじまない、という課題がある。このような道をみるたびにそのよさを実感するのだけれど、ま、変わった見方としか思われないのだろうな。

自動車というのは、気分に応じて止まったり曲がったり、ましてやよそ見したりということは出来ない道具である。そういう意味で、歩くのとは違うスケール感(尺度)を持っているといえよう。歩いていてふと立ち止まる、小さなものに注目し、それらの存在と意思疎通するというのは、生身の体で歩いていることのメリットである。そのメリットが遺憾なく発揮されるのが、この写真のような路地であると思うのだが・・・

そんなことの前に建設用の機械が入るか心配になる。昔と違ってきちんと地盤補強をするから、工法を選ぶ敷地になりそうという感想を持つ。ただし重視しすぎると依頼者の思惑から外れるので、それは採用後の宿題ていどにすること。
by satokazu_n | 2008-06-06 07:58 | 今日このごろ